Author:大坪敬史
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上諏訪に出張でした。
訪問先の旅館様では、10/1スタートした「地域共通クーポン」で
大忙しの状況でした。
自社予約のお客様に「地域共通クーポン」を配るのは当然の話ですが、
楽天やじゃらんなどのOTA経由予約のお客様にも「地域共通クーポン」
の手配をしないといけないのは、大きな手間です。
業界全体人手不足のなか、過大な負荷を現場にかけている認識はOTAに
あるのでしょうか?
クーポン1枚発行ごとに、OTAに発行手数料を請求しても問題ない位の
業務負荷。業界全体として、OTAに発券手数料を求めていきたいものです。
また、地域の飲食店や土産物店の活性化の一助に、という大義名分でスタート
した「地域共通クーポン」ですが、実際に地域で使えるお店は驚くほど
少ないのが現状です。
上諏訪でも、たまに昼食で利用させていただく地元の人が足繫く通う
蕎麦屋さんがあるのですが、その蕎麦屋さんは「手間がかかる」と本事業
に参加されないことを早々に決められたそうです。
実際には「手間がかかる」と同時に「キャッシュフローが回らなくなる」
ということも大きな要因と考えられます。
中小小売店・飲食店はただでさえ、コロナ禍でダメージを受けています。
たとえ「地域共通クーポン」が使われたとしても、入金までの時間があり、
その間のキャッシュアウトが心配されるのでしょう。
旅館のように、平時から旅行会社から2~3ヶ月遅れで入金される「クーポン」
という悪弊に慣れている業種は後払いでも良いですが、そうでない方々は現金
が滞ることが死活問題につながります。
「地域共通クーポン」の理想は素晴らしい。
しかしながら、理想だけでは商売は回っていかない。
制度設計した方々はぜひ今回の反省点を踏まえ、次の施策につなげていってもらい
たいと切に願います。