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    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2011年04月19日

    GWの“足”を動かせ!

    GWの旅行者数27.6%減 JTB見通しとの記事が発表されました。

    当該記事に、「JTBがインターネット調査、航空会社の予約状況などから推計した。」とありましたが、イマイチ信用がおけないのは私だけでしょうか?

    そこで限られたマーケットになりますが、ANAの「マイレージ」を使っての予約可能状況を個人的に調べてみました。
     ※2011年4月19日の段階のものです。
     ※伊丹空港発着の便を調べてみました。

    1)北海道路線です。若干の空席があるようです。
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    2)東北路線です。こちらはかなりの空席があります。
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    3)四国・中国路線。ガラガラです。
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    4)九州路線。鹿児島行きの往路のみに空席が目立ちます。
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    5)沖縄路線。さすがに満席が続きます。
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    航空会社は近年、イールドマネジメント(収益を最大化するために消費者の動向をマイクロマーケットレベルで予測し、販売可能商品数と料金を最適化させる手法)を実践してきており、これがこの状況を招いているとも言えます。
    つまり、GW=高需要=単価が高いという構図を生みだし、実際の搭乗率を路線によっては著しく下げています。私もGW期間中に新潟行きの便に乗った経験がありますが、10人にも満たぬ搭乗者で閉口しました。
    “需要がある”と見込んで航空運賃を高くした結果、“誰も乗らない状況”に陥り、結果的に全体の収益を下げているのです。
    そうなると「空気」を運んで飛んでいるようなもので、旅行需要を生みださず波及効果も少ない結果に陥ってしまいます。

    「自粛の自粛」が叫ばれていますが、今一歩進んで、“足”の単価を政策的に下げることによって“旅”は促せるものと個人的に確信しています。事実、上記のような空席状態であればマイルを使っての旅行は直前でも増えてくるでしょう。

    JRも相当苦しい・・・というのであれば、

     ・10,000円の客 × 50人  よりも
     ・5,000円の客  × 500人 ・・・という発想で、観光業界の底上げをしていってもらいたいものです。

    なにせ、エンドユーザーに「行ってみよう!」と思わせることが重要で、その役割は何も旅館やホテルの努力のみならず、こういった時期だからこそ、「足」の部分の改善&改革を切に望む次第です。

    ■観光文化研究所公式HPはコチラ。

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