• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2011年10月01日

    非効率な仕組みをつくる理由

    航空会社のマイレージで年末の国際線を予約しようと思い、色々とネット上で検索したのですが、残り座席が「1席」と表示されるなど、イマイチ信憑性に欠けたので電話での予約を試みました。

    (スターアライアンスのマイルを持っているので、ANAだけでなく、世界中のアライアンスを組んでいる会社の予約が理論上できるわけですが、どの会社も「マイルで予約されるよりは、実際の予約で埋まったほうが良い」と考えるのが普通です。
    その意味で各社とも、当然“マイルでの予約を制限する”という行動に走るのは至極当然のことでしょう。)

    電話をしていた担当者の方いわく、分単位で便の予約可能座席が変動するらしく、多様な便を検索して予約いただきました。
    単一の航空会社の予約ではなく、アライアンスを組んだ航空会社すべての便からの検索になりますので、電話口でも「少々お待ちください」と何度も予約を試みていただきました。

    結果的に、こちらの意図する目的の便が予約でき、良かったのですが、電話を切った瞬間の通話時間に「41分」と出て驚き。。。
    確かに、マイレージで予約する客をブロックする意味では、“あえて座席数を減らしてインターネットに掲載する”という戦術は正しいかもしれませんが、私のような客の要望に応えられるようにする時間コスト(人件費など)を差し引くとはたして効率的なのか疑問が残ります。

    私も、インターネット上に出されている座席が正確で、信憑性がおけるものであれば当然ネット上で自由に予約をしますし、私のような客も増えてきていることは確かでしょう。

    専門性を持たす為、利益誘導する為に創られた非効率な仕組みが、利益に寄与する場合とそうでない場合があると実感したケースでした。

    ちなみに、今回の検索条件は【発地:関西】、【着地:プーケット】。
    この条件で検索すると

    1)関西 → バンコク → プーケット
    2)関西 → 香港   → プーケット
    3)関西 → 韓国   → プーケット
    4)関西 → 羽田   →バンコク → プーケット
    5)関西 → 成田   →バンコク → プーケット

    の5パターンで飛行機のルートが出てきます。
    これの往復のパターンでは理論上20通り以上の【往復経路】が算出され、さらに経由地でのストップオーバーを組み込んで計算するとそのパターンはさらに増加します。
     ※4、5のパターンだと関西といっても、伊丹・神戸・関空の3空港が条件になりますので、さらに増えます。

    これらのやりとりを電話で話をしながらするわけですから、時間がかかると言えば当然かかります。
    昔は、こういったやりとりを旅行会社が間に入りやっていたのでしょうが、今の時代、旅行会社を中抜きして旅行者と交通機関、宿泊施設がばらばらに折衝するわけです。

    オープンスカイもそうですが、検索アルゴリズムの向上も望みたいものです。LCCが本格的に日本に参入してくると、ますますこの動きは顕著になるでしょう。

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