• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2024年10月30日

    公的機関が発する情報は慎重に

    某観光地の協会主体で、紅葉時期のマイカー規制を今年からWEB予約等で始め

    たのですが、紅葉の時期が後ろにずれた影響で当該期間の予約の払い戻しを行った

    そうです。

    当然、地元メディアのニュースにされ、大々的に「紅葉が未だ」という情報が流れ

    例年だと直前にも入ってくる予約が一気に冷え込んだ・・・という笑えない話を

    某旅館経営者の方より伺いました。

     

    公的機関が発する情報というのは意図せずに誤った情報となり、地域にとって

    マイナスとなることがあります。例え紅葉が未だといっても、当該地は風光明媚な

    土地であり、「紅葉は全盛ではありませんが、この時期の○○の花や、色付きはじめの

    様子をご覧いただける機会はなく、ラッキーですね」位の胆力を当該組織にも持って

    もらいたいものですが、商売に命かけているわけではないので一方的な意見に左右されて

    しまうのでしょう。

     

    一体、「誰」の「何」の得になったのかわからない施策となってしまいましたが、

    当該組織は猛省しイタイ需要封じ込み策を「公的に」行ってしまったことの対処を

    考えるべき悪しき事例になったことが残念でなりません。