• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2025年01月19日

    宿泊税のみがオーバーツーリズム対策なのか?

    京都市の宿泊税の内容が変更になるというニュースが流れています。

     

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    【AIによる概要】

    京都市では、2026年3月1日より、ホテルや旅館などの宿泊税の上限を1泊あたり1万円に引き上げる方針を発表しています。これは、定額制の宿泊税を導入している自治体の中では最高額となります。

    宿泊税の引き上げに伴い、税収は現在の約52億円から約126億円に増える見込みです。この税収は、観光振興やインフラ整備、災害対策など、市民生活の向上に充てられる予定です。
    確かに観光客の増加で地元市民が苦慮しているのは京都にいく度に感じます。
    が10万円の宿泊で1万円の税金をとるのはさすがにやりすぎなのでは?とも。
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    本来、宿に泊まった人は
    ・宿そのもの
    ・周辺の飲食店や土産物店など
    で十分にお金を落としています。
    その人たちから「もっととろう」ということではなく、コンビニ飯で観光してゴミ捨てて
    帰るような客に対しての対処も考えるべきだと個人的に考えています。
    ベトナムのホイアンでは「旧市街に入場するにはチケットが必要」でした。
    観光地といわれるフィールドに対して入場料を設定しており、そのフィーが観光対策にも
    なっています。
    例えば清水寺界隈を通過するのに、清水寺拝観料とともに入場料金を徴収する。
    渡月橋を渡るのに、天竜寺拝観料とともに入場料金を徴収する。
    など、人がごった返している空間に対する対処も行わないといくら宿泊客から宿泊税を
    徴収したところで根本的な解決にはつながりません。
    この京都市の新宿泊税、業界の人たちがどのような判断をするのかも含め
    幅広い協議が必要と思うのは私だけでしょうか?