• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2009年05月21日

    「統計数字」の限界

    観光庁のHPで主要旅行業者の旅行取扱状況速報(平成21年3月分)が公表されていました。

    見るも無残な数字が公表されていますが、これが旅行業界の現状とは思えにくくなってきています。例えば旅館業界であれば、「追えない数字」での売上が年々増えてきています。つまり旅行会社経由の売上総額は、統計対象になりますが、旅館が個別に受注している数字を正確に公表する術はありません。

    公表されている数字を見てわかることは、「旅行会社経由の売上が減ってきている」ということであり、それが必ずしも旅行している人たちが減っているということには繋がらないことです。
    そして、観光業界が今しなければならないことは、「統計に公表されない」マーケティングルートから来るお客様をきっちりと分類・把握し、強化していくことなのです。

    こんな時代でも対前年比、プラスを続けておらえる旅館さまも数多くあります。
    全体数字はそれとして、その中でどう立ち振る舞うかが重要なのです。
    マスコミも、うわべだけの数字で一喜一憂せずに業界の深層をもっと探ってほしいものですね。

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