Author:大坪敬史
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学生時代の恩師と会っていました。
その方の専門はツーリズム。植民地時代の旅行会社の役割を解明することにより、近代史を再考しようとされておられます。素敵なお仕事だと尊敬します。(誰もそんなことを明らかにしないので)
さて、その方と「なぜ旅行会社の業績が悪いのか?」という話になりました。
植民地時代における旅行会社の役割は、未開の大陸に「人」を送り込むことが主業務でした。未開の地ですので、そこに当然“先導する人”が必要となってきます。つまり、サービスを受ける側の情報量が圧倒的に少なく、サービスを施す側の優位性を前提に商売が成り立っていたといっても過言ではありません。
しかし、これだけ「誰でも」情報を検索することができる昨今において、旅行会社という存在意義から再考しなければなりません。それなのに、そこを無視して旧態依然の商売をしているから、業績が悪いという結論に達しました。
もっというと、サービスを受ける側のほうが、サービスを提供する側より圧倒的に経験を持っているということです。旅行会社の10代、20代のカウンターに座っている人が50代、60代の旅行経験豊富な人に「旅行を売る」ことが奇異な現象でもあります。
そもそも、近代旅行会社の成り立ちを知って旅行業界を志望する人がどれだけいるのか。根本を知らずに、目先の華やかさだけで惑わされては本末転倒のように思えます。
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