• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
    月別の投稿
    2024年11月
    « 10月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
    2006年12月から「毎日」更新中!
    ブログ内検索
    2010年02月06日

    なぜ旅行会社の業績が悪いのか?

    学生時代の恩師と会っていました。
    その方の専門はツーリズム。植民地時代の旅行会社の役割を解明することにより、近代史を再考しようとされておられます。素敵なお仕事だと尊敬します。(誰もそんなことを明らかにしないので)

    さて、その方と「なぜ旅行会社の業績が悪いのか?」という話になりました。
    植民地時代における旅行会社の役割は、未開の大陸に「人」を送り込むことが主業務でした。未開の地ですので、そこに当然“先導する人”が必要となってきます。つまり、サービスを受ける側の情報量が圧倒的に少なく、サービスを施す側の優位性を前提に商売が成り立っていたといっても過言ではありません。

    しかし、これだけ「誰でも」情報を検索することができる昨今において、旅行会社という存在意義から再考しなければなりません。それなのに、そこを無視して旧態依然の商売をしているから、業績が悪いという結論に達しました。
    もっというと、サービスを受ける側のほうが、サービスを提供する側より圧倒的に経験を持っているということです。旅行会社の10代、20代のカウンターに座っている人が50代、60代の旅行経験豊富な人に「旅行を売る」ことが奇異な現象でもあります。

    そもそも、近代旅行会社の成り立ちを知って旅行業界を志望する人がどれだけいるのか。根本を知らずに、目先の華やかさだけで惑わされては本末転倒のように思えます。

    ブログランキング参加しております。更新の励みになります。

    にほんブログ村 旅行ブログへ人気blogランキングへ人気ブログランキング【ブログの殿堂】