• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2009年09月01日

    ミシュランガイド:京都・大阪版発売へ会見 「格付け嫌なら転業したら」

    ミシュランガイド:京都・大阪版発売へ会見 「格付け嫌なら転業したら」

    上記ニュース記事を見ました。
    まったくの文化無視発言ですね。

    こういった格付け本は「誰が格付けを行うのか?」という命題が避けて通れません。
    旅館という日本独自の特殊な文化形態を真に理解し、格付けできる人がどれほど多くいるのでしょうか?ではその価値基準を明確に示せるのでしょうか?
    というのも、旅館業はその地域性、対象客層、紡いできた歴史などお客様が「良い」と思う基準は多彩です。ホテルも歴史がある・・・といわれてしまえばその通りですが、経営方針はまったく違います。
    「ホスピタリティ」と「サービス」と「おもてなし」は違うということ。そしてそのことを理解しないでゴチャマゼにしてしまうことこそ文化に対する冒涜です。

    例えば、400余年続いている木造建築旅館に対して「設備が近代的でないので気に入らない」というお客様もいらっしゃいます。・・・しかし、それはこのお客様の旅館の選び方がまちがっているのであって当該旅館の評価が低くなるとは到底思えません。
    木造建築の旅館をそういった意見で鉄筋にすることが点数UPになるのであれば、そんなばかげた話はありません。

    世界に紹介することは大いに賛成ですが、「格付けをしてやる」という傲慢な態度はいかがなものかと思います。

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