Author:大坪敬史
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母校の関西学院大学でのゼミでの講義をしてきました。
テーマは「観光業界の現状と旅館業」という内容でした。学生さんには刺激の強い話になったかも知れません(苦笑)。
ゼミでの講義の後、学生時代の恩師と話をしている中で、「日本のインバウンドが本当に活性化するには?」というテーマで話をしていました。
共通の意見が、海外に不毛なPRをする前に
1)統計数字を正確にとれ
現状、日本に入国する人の数は国ごとに把握していますが、その人たちがどのようなニーズ(ビジネスなのか、観光なのか等)で入国しているか把握できていない。
→つまり、手心を加えるだけで、容易に数字のコントロールが可能
2)国内交通の見直しをせよ
・不当に鉄道料金など「移動すること」が高コスト体質の是正
・インターネット対応に著しく後れをとっている
・海外観光客の質問に対して、平気で「イングリッシューノー」という駅員がいる
「海外の鉄道、特にイギリスなどはネットで簡単に便が予約できるし、安いよ」と伺ったので、早速調べてみました。
※区間はイギリスLondonからGlasgowの約400マイル(約640キロ)
対比区間は、日本の新大阪→東京の約500キロ
移動時間に大きな「差」はありますが、日本でいうところの東京→新大阪間(正規料金:13,850円)と比べると破格です。
ちなみに、条件によってはコレ以下の値段で移動できることもあるとか。
凄まじいイールドマネジメントです。
(飛行機でのイールドマネジメントは知っていましたが、鉄道でも同じ仕組みで販売していることは始めて知りました)
日本人であれ、外国人であれ「旅行をする時の財布は1つ」です。
つまり、移動+宿泊+現地や移動中の消費で旅行費用は計算されますが、日本はヨーロッパにくらべ「移動することの高コスト体質」が見てとれます。
インバウンド充実のポイントに、観光地や宿泊施設の魅力アップのことばかりがクローズアップされますが、本気で海外からの観光客を増やしたいのであれば、「移動」の見直しを行うことで相当な追い風が吹くことが見込まれます。
通常とは違う「視点」に気づかせていただきました。
有意義な時間でした。
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