Author:大坪敬史
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呪いの時代 (2011/11) 内田 樹 |
を読みました。
原発のこと、話題の大阪都構想に纏わることなど、構造的分析の話題は多岐にわたりますが、その中で特に共感できたのが「適職イデオロギー」についてです。
この適職イデオロギーを世間に告知し、そのうまみを吸い上げているのが、宿泊業界の “ネコ”を飼っている(R)なのはご存じの通りです。
そのRの営業員が学生たちを集めて
「諸君のひとりひとりには、この広い世界のどこかに、ただひとつだけ適正に合致した『転職』がある。これから1年余りのうちに、諸君は自分の適性に合致したこの職業に出会わなければならない。そのために捧げうるだけの時間とエネルギーを就職活動に投じなければならない」というものに染め上げることが「適職イデオロギー」と著者は言っています。
この段階でR社は数々のうまみを得ますが、これに終わらず就職した後も、学生が「今の仕事はオレにはあっていない=天職ではないのではないか?」と思わせるマーケティング活動と、それに伴う具体的サービス(中途採用ビジネス、人材紹介ビジネス)を展開します。
そのビジネスに伴い、以前よりも幸せになった人もいるかと思われますが、それ以上に不幸になった人もいます。また、このビジネスの“ミソ”は永遠のサイクルであるということです。つまり、“自分はこの仕事に向いていないのではないか”と思う人が企業を辞めると、まず“自分”がこのビジネスの対象になります。同時並行的にやめたことにより人員が必要な企業で自前で人材を集めなければいけない企業もこのビジネスの対象になります。
マッチングサービスといえば、聞こえは良いですが、商売の本質を考えると・・・。
昨今、宿泊業界を騒がしたR社のフェイスブック問題もこの話を聞けば「それぐらい平気でやる企業だよね」とうことがよくわかりますね。
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