Author:大坪敬史
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 10月 | ||||||
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
先日とある旅館の女将さんより伺った話です。
40年来のお馴染みのお客様がお亡くなりになったとのことを、その方の息子さんよりご連絡をいただきました。
その息子さん曰く、お亡くなりになられる前に“もう一度、○○旅館に行きたい”という願いがかなうことなく旅立たれたようです。
電話口で女将と話をされる中で、先方も感極まって泣き出され、女将さんも一緒に電話口で泣かれたそうです。
息子さんも「もう一度、連れて行ってやりたかったのだが、願いがかなわなかった。なので、せめて遺骨だけでも○○旅館の目前の海に散骨させてしたい」とおっしゃられ、今後お越しになられるとのことです。
人生の最後の願いとして「願われる存在」。
旅館には、こんな素晴らしい一面もあるのだと改めて感じました。