• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2010年01月10日

    腑に落ちる言葉

    よくブログを読ませていただいている、http://blog.tatsuru.comに、『そんなことを訊かれても』というブログ記事がありました。

    以下、ブログからの引用ですが、
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    ・・・「『こうすれば大丈夫』ということができない私はどうすればいいんでしょう?」という問いに「こうすれば大丈夫」と答えてもそれは永遠の循環にしかならない。
    これについてはある雑誌に書いたことを採録してお答えに代えたいと思う。

    編集部からの寄稿依頼の趣旨説明は次のようなものであった。
    「ダウンサイズを余儀なくされた生活空間と、いつリストラされるか分からないという職場での焦燥、このままでは老後は暮らせないのではないかという将来の不安に苛まれながら、それでも、自分が少しでも心地いい居場所はどこなのか探している」若いサラリーマン男性たちが「そんな時代の中で『やりがい』とか『生きがい』を感じるためには、どうすればいいのでしょうか?」
    まことに切実な質問である。
    だが、このような問いに対して、私はあまりフレンドリーな回答を処方することができない。
    ここまで追い詰められていながら、なお「私はどうしたらいいんでしょう?」と、事態の解決の道筋について、「他人に意見を求める」という態度そのもののうちに、「ここまで追い詰められた」ことの主因があるように私には思われからのである。
    その理路について申し上げる。
    「私はどうしたらいいんでしょう?」という問いのうちには、実は「問う」という以外にもうひとつ深層の含意がある。それは「クレーム」である。
    「いったいどうなってんだよ?」とか「だから、どうすりゃいいんですか、いったいわれわれは?」という言葉づかいは外形的には「問い」のかたちをとっているが、もちろんこれは「問い」ではない。
    「誰かが責任を取れ」と言っているのである。「誰かがなんとかしろよ」と要求しているのである。
    このような要求は「責任者がいる」状況においてはたしかに適切である。ファーストフードで頼んだ「てり焼きバーガー」が15分待っても出てこないときには「どうなってんだよ」と声を荒立てるのは「あり」である。その場合には店長が「あ、すみません」と飛んでくる蓋然性が高い。
    しかし、例えばアマゾン川下りクルーズの最中にボートが転覆して、アナコンダとアリゲーターが指呼の間に望見されるというような場合には「責任者出てこい」というようなことを言うのは時間のむだである。その暇があれば、必死で岸めざして泳いだ方がいいし、それよりもまず船に乗る前に、ボートの強度やガイドの人間的信頼性について吟味すべきだったと思う。・・・
    -----------------------------------------------------------------—

    まだまだ文章は続きますので引用はこの程度にします。

    なるほど~と妙に納得してしまいました。
    こういった概念、思想に共感される方々は多いと思います。なのに、世の中はこの手の議論を始めると弱者云々・・・のお門違いの話にはしってしまう現状があります。

    1点、確実に言えることは現状の景況は
    「テリヤキバーガー」ではなく、「アナコンダ」であることでしょうか?

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