Author:大坪敬史
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娘が関西国際空港経由で海外に行くことになったので、「インバウンド丼的なもの撮ってきて」
とお願いすると、↓の写真が送られてきました。
国内のラーメン単価は、一般的に1,000円を超えると客足が遠のくと言われていましたが、こちらの
店舗での販売単価は1杯4,600円と度肝を抜かれる金額です。
関西国際空港は言わずとしれたオリックス連合が運営を受託し、利益ベースでの考え方の経営を
されているので、売れない商品はおかないスタンスかと思われます。
他のラーメンもインバウンドバブルに湧いていない国内市場から考えると高値の部類に入るでしょう。
宿泊単価しかり、こういったインバウンド需要に応じた値段設定は批判されがちですが、私はそうは
思えません。売れる場所で、売れる商品を構築しているだけの話であり、こういった単価に触れたインバウンド客が
地方に旅する「だけ」で物価の安さにまず驚いてくれます。
「安さ」だけが人を感動させる要素ではもちろんありませんが、そういったことを日本全体でPRすることも
インバウンド活性化につながります。
大阪のホテルの素泊まり料金で、地方の旅館だと1泊2食で●●牛まで付いてきます!というのが
インバウンド視点でしょうから、そういった点の告知も重要です。
批判覚悟で言ってしまえば、昨今の日本国内マーケットでは、先進国(インバウンド訪問地域)と
発展途上国(インバウンド不毛地帯)の「料金」が入り乱れている状況であり、先進国(インバウンド訪問地域)
地域を旅した人が発展途上国(インバウンド不毛地帯)に旅すると、「値段」だけで感動する要素があると
いうことです。