• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2025年03月15日

    関西空港国際線フードコートではラーメン1杯4,600円!

    娘が関西国際空港経由で海外に行くことになったので、「インバウンド丼的なもの撮ってきて」
    とお願いすると、↓の写真が送られてきました。

    国内のラーメン単価は、一般的に1,000円を超えると客足が遠のくと言われていましたが、こちらの

    店舗での販売単価は1杯4,600円と度肝を抜かれる金額です。

     

    関西国際空港は言わずとしれたオリックス連合が運営を受託し、利益ベースでの考え方の経営を

    されているので、売れない商品はおかないスタンスかと思われます。

    他のラーメンもインバウンドバブルに湧いていない国内市場から考えると高値の部類に入るでしょう。

     

    宿泊単価しかり、こういったインバウンド需要に応じた値段設定は批判されがちですが、私はそうは

    思えません。売れる場所で、売れる商品を構築しているだけの話であり、こういった単価に触れたインバウンド客が

    地方に旅する「だけ」で物価の安さにまず驚いてくれます。

    「安さ」だけが人を感動させる要素ではもちろんありませんが、そういったことを日本全体でPRすることも

    インバウンド活性化につながります。

     

    大阪のホテルの素泊まり料金で、地方の旅館だと1泊2食で●●牛まで付いてきます!というのが

    インバウンド視点でしょうから、そういった点の告知も重要です。

     

    批判覚悟で言ってしまえば、昨今の日本国内マーケットでは、先進国(インバウンド訪問地域)と

    発展途上国(インバウンド不毛地帯)の「料金」が入り乱れている状況であり、先進国(インバウンド訪問地域)

    地域を旅した人が発展途上国(インバウンド不毛地帯)に旅すると、「値段」だけで感動する要素があると

    いうことです。