• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2009年10月29日

    JAL再建に関する一意見

    JAL再建(再生)問題。
    連日、かなり報道されています。

    レガシーコストやら、地方路線廃止やら問題は山積みです。

    イチ観光業に関わる立場から勝手な意見を言わせてもらうと、地方路線廃止だけはどうも納得が行きません。そもそも、搭乗率が著しく低いのは「料金」に問題があり、さらに地方空港に降り立ったところで移動手段が少ない点も「観光」に向かない要因です。
    後者の二次交通、三次交通の問題は即時解決は難しいですが、前者の問題はすぐに解決できると思うのは私だけでしょうか?無為に高速道路を無料化するぐらいだったら、中央→地方への航空便の値段を下げるような政策努力をすべきと個人的に考えます。
    そうすることによって、確実に「移動するお客」は増えますので、そこにマーケットが広がります。

    イチ航空会社の地方路線廃止(しかも、利益を出すため)という問題ではなく、未来の日本の観光業をどうしていきたいのか?という視座も「ナショナルフラッグ」であればこそ必要であると考えます。
    レガシーコストに対しての公的資金注入という、内輪の理論ではなく、「既に存在するマーケット」を閉鎖することで、観光立国たる絵が描けるのかが疑問です。

    適正な利益を得るために「航空料金が高い」
     →「お客が増えない」
     →「利益が出ない」
     →「なので廃便」
     →「さらに公的資金注入」、及び「借金の踏み倒し」・・・
    では、使われる資金も無駄になるというもの。

    そこで発想を逆にし、「お客が常に居る(搭乗率が高い)料金にして、その差額を補助する」としたほうがよっぽど国民理解も得られますし、観光にも弾みがつくと思うのは私だけでしょうか???

    当然、JALに対するメス入れは必要です。たまに、JALに乗るとき、搭乗ゲートでただ突っ立っている人を見ます。「あの人は一帯何をしているのだろう???」と思える光景がANAさんと比較しても圧倒的に多いのがJALです。
     ※あくまで個人的見解です。

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