Author:大坪敬史
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上諏訪に出張でした。
朝、神戸を出るときは暑さを感じる気温で、上諏訪についても
気温はさほど変わりませんが、さわやかさが違います。
暑くなるにつれ、避暑地としてますます多くのお客様が訪れるでしょう。
訪問先の旅館様では、酒屋さんが定期的にいらっしゃるそうなのですが、
最近は「オリンピックやるのに宴会はダメなのか!?」といたくお怒りとのこと。
旅館での宿泊や宴会が減ると、当然そこで出す酒も減るので、酒屋さんも
厳しい状況です。
こういった地域の企業の「声」が中央に届いているのか大いに疑問です。
10年先とはいわず、ここ1年くらいで「コロナ対策」で「本当に結果が出たこと」
の統括をしてもらいたいものです。
有馬温泉に出張でした。
訪問先の旅館様で、ある施策をしていただいたのですが、その結果
6月の公式HP経由のネット予約比率が約15%ほどUPしました。
かけた広告費は微々たるものですので、大きな成果です。
客層や施設特性にマッチした結果ともいえますが、コロナ禍においても
効果を発揮する施策。
さらに地域観光施策やGoToトラベル実施に向け、仕込みをしていただき
ましたので、フェーズが変われば一気に爆発することでしょう。
お客様が旅行にいきたい気持ちが「マグマ」のようにたまっていますので
うまく誘導することが必要です。
を読みました。
昭和15年という戦争の足音が聞こえていた時代でしょうが、この時代の
「旅」にかける情熱を感じました。
令和の時代に残る宿などの記載もあり、そういった記載を見つける度に
「あっ!あの宿だ」と新しい発見があります。
残念ながら既に廃業してしまった宿やハゲタカファンドに買収された宿なども
ありますが、こういった古典を読んで「旅にでる」などの旅行形態も盛んになると
よいですね。
日本の宿、特に旅館の歴史の重みを感じた次第です。
熱海に出張でした。
訪問先の施設様では対前年はもちろん、一昨年対比もプラスの売上を
達成されておられました。
時流に合わせた施設と、時流に合わせた売り方で、お客様評価も高く
波に乗っておられます。
国や都道府県単位での補助金などを活用した投資の話もあり、ますます
強固な経営基盤を構築されることでしょう。
過度な投資はNGですが回収期間を短く想定した上での投資は、その回収期間を
さらに短くして次の投資余力が生まれます。
マネーゲームに走らず、愚直にお客様のために考えることができる組織はやはり
強いと実感した次第です。
伊豆に出張でした。
新神戸→三島間の新幹線は空席の方が目立ちますが、以前のように
車両貸切という状態ではありません。ただ、列車待ちをしている名古屋駅などでは
ホームの店舗も歯抜け状態で閉まっており、平時にはまだほど遠い状況です。
訪問先の旅館様では、某有名アーティストさんが一人旅でいらしていたことを
雑誌で知った、という話を伺いました。有名人であっても自分で予約し、一人旅する
時代、ということと、「有名人」とひけらかすことなくスっと泊まっていかれる
潔さを感じました。
今の若い有名人の方々の感覚がなんとなくわかり、さわやかな気分となった次第です。
あるクライアント先様で露天風呂付客室の最終詰めをしております。
その中で、「木材高騰」の話がでました。
何でも世界的にコロナ後の投資が活発な為、日本に入ってくる木材の
量が少なくなり、その影響で値があがっている、とのことでした。
クライアント先様の周りは石投げたら木にあたるくらい緑の深い
エリアではありますが、国内木材産業が外国資本に負けたので、今では
そこに生えている木を活用することもできません。
この構図、安いから・便利だからと世界的な供給に頼ってしまうと
いざという時に資源が近くにあっても「使うことができない」という
何ともおかしな話になります。
「木材」だけではなく、あらゆるものを安さを求め世界的な流通に
頼ることの危うさを実感しました。
夏休み期間の宿泊予約が少しづつ上向きになっている状況ですが、
航空便はどうなっているのか?と思い、ANAのマイル予約画面を検索しました。
上記はお盆期間の大阪→札幌便ですが、ほぼすべての便が「マイル」で予約できるという
異常事態。例年、この時期はマイル予約分は早々に満席になるのですが、現状夏の国内長距離
移動については厳しそうです。
ワクチン接種が進み、この動きが「どう変わるか?」が今後の注目点ですが、現況を見る限り
北海道や沖縄の観光関連業は苦戦することが予測されます。
そもそも、域内だけの観光が成り立たない(他エリアから観光客が来ることが前提)エリアでも
ありますので、全国的なGoToトラベル再開などで「長距離移動OK」の空気が生まれないと
厳しい状況下にあります。
そうなると、エリア全体がマイナスとなり、せっかくこれまで育ってきた観光コンテンツも
無に帰すことになりますので、迅速かつ抜本的な支援策が求められます。
日本酒「獺祭」で有名な山口県に本社のある旭酒造さんが、2021年5月24日付
『日本経済新聞』(全国版)朝刊に意見広告を出稿されました。
■ 飲食店を守ることも 日本の「いのち」を守ること
※ https://www.asahishuzo.ne.jp/news/info/004899.html
■ 旭酒造さんTwitter公式アカウント
※ https://twitter.com/DassaiSake/status/1396660886199148544
詳細は上記URLからお読みいただけますが、
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地域経済を支えている人々の最低限の雇用を守りながら感染対策を進めることも、
「いのちを守る」という点で重要性に変わりはありません。
グローバル大企業が担う「二割の雇用・三割のGDP」だけでは、日本の地域社会は
支えられません。
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と明確に言い切っておられる箇所に大変共感し、早速Twitterをフォローし「いいね」
させていただきました。
五輪開催云々でバタバタしている中央の政治家さんたちの耳にも届くことを願っているのと、
この「飲食業」の箇所を「観光業」や「宿泊産業」に置き換えても、十分に意味と意義が
通じる檄文だと考えております。
願わくば、常日頃から「宿の皆様と一緒に成長していきたい」とおっしゃっているOTAの
皆様もぜひ、旭酒造さんのような「意見広告」を堂々と出してもらいたいものです。