「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」が発刊されました。ミシュランガイドは、フランスのタイヤメーカー・ミシュラン社から出版されるさまざまなガイドブックの総称で、日本より世界で有名なガイドブックです。
日本では2008年の東京版をはじめに、京都・大阪・神戸版、北海道版など地方都市にも広がっています。
当社のクライアントでもこの日本地方版ミシュランに掲載された旅館もあります。ただ、掲載に対する特別な感慨もなく「掲載されたみたいですよ」と話す女将さんもおり、日本の(とくに旅館など)知名度は、評価を受ける側としてもイマイチの感があります。
ミシュラン側も飲食店(レストラン)の評価をメインにしているのか、表彰式などには掲載旅館より掲載飲食店に声掛けをしているようです。
ただ、その中で「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」に掲載された雲仙温泉の旅館・東園では『★ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版掲載!★人気の雲仙牛プランに無料グレードUP!』という宿泊プランを造成されました。
ミシュラン掲載を記念し「基本プランのお値段で、雲仙牛の素材の良さを調理長が120%引き出した魅力のプランに『無料グレードUP』させていただきます」というものです。
さらに、「メインの雲仙牛を【雲仙牛ロース焼】or【雲仙牛温泉蒸し】のいずれかの料理にチョイス可能」としました。
雲仙牛の魅力を伝えるために「雲仙牛は、島原半島の北西部に位置する雲仙市で、橘湾からの潮風を受けたミネラルたっぷりの牧草や山々からの良質な水で元気に育った和牛です」と、詳細な説明もプラン文章に記載しています。
すると、想定以上に宿泊プランの販売が多くなり、現場からも驚きの声が上がっています。このプランで来館されるお客様からは「ミシュラン掲載おめでとう」や「ミシュランに載る宿のお料理は本当に美味しかった」と、さらに好意的に受け止めていただているとのことです。
また、「この地域(雲仙・島原エリア)で、ミシュランに掲載されていた○○店にランチに行きたいのだけど予約とれますか」など、グルメ旅目当てのお客様も多く来られているようです。
昔から日本人は外部の評価に弱いと言われていますが、一方で外部評価を素直に聞くことができる民族ともいえます。
「ミシュランガイドを見て旅行に行こう」や「せっかく旅行に行くならミシュランガイドに掲載されている宿に泊まろう」と思って旅行をされるお客様も一定層いるのであれば、地域活性化の面からも有効です。
日本にはさまざまな土地に根付いた料理文化があります。今後もミシュランには、地方のあまり知られていない素晴らしい料理や料理文化にスポットをあて、旅行需要の喚起をお願いしたいです。