2020年は「東京オリンピック・パラリンピック」の年と、日本全国で盛り上がっていると思っていたら、さまざまなオリ・パラ規制が事業者にかかってきています。
OTAのプラン文章を作成する注意点でも、「オリンピックやワールドカップを連想させる表現(平昌、オリンピック、パラリンピック、五輪、ワールドカップ、W杯、がんばれ!ニッポンなど)を使ったプランは、商標法などに抵触する恐れがありますのでお控えください」との記載があります。
要するに、スポンサーにお金払っていない事業者は「関連ワード」を使ってはいけない、と言うわけです。
オリンピックは「お金を払ってスポンサーになっている企業のもの」と言いながら「日本全体で盛り上がっていきましょう」とは、おかしな話です。
私が子供のころ、「阪神タイガース」が奇跡的に優勝し、近所の商店街で「阪神タイガース優勝セール」が大々的に行われていたのを記憶しています。今の時代「オリンピック応援セール」など、スポンサー以外の企業や団体が行えば、すぐに中止の連絡が来ることでしょう。
一方で、オリ・パラ選手を応援する、という純粋な気持は変わりませんが、現段階でも東京オリンピック開催期間中の混雑具合は心配されています。
また、真夏の大会開催での熱中症や、人の大移動による大混雑など以前から懸念されていますが、抜本的な解決策は出ていません。
「東京オリンピックを会場に行って応援するぞ」という方も多いと思いますが、地方の観光地では、それによる宿泊減を心配される方もおられます。
そこで、東京オリンピック期間の宿泊落ち込みを回避するため、あるクライアント先で7月22日―8月9日限定の「喧噪の東京を離れ温泉旅館で湯っくり観戦プラン~連泊特典あり~」という宿泊プランを造成しました。
プラン冒頭では「2020年夏、東京で大きな大会があります。詳細は諸事情により書けません。喧噪の東京を離れ温泉旅館でごゆっくりされたい!というお客様のお声に応え、本プランを作成いたしました。騒がしい東京をはなれ、温泉旅館でご湯っくり観戦されてはいかがでしょうか」とのあいさつ文。
特典では「2泊以上ご宿泊のお客様2020円分のお土産プレゼント♪」(※1室に付き1つ)と記載し、東京オリンピックのワードは一切使っていません。
東京(関東)在住の方で、混雑やトラブルを避けて地方に移動(避難)したいという人たちもいると思いますが、実際は蓋を開けてみないと分かりません。
このプランは、「オリンピックの期間、東京(関東)にいたくないな」と思っているお客様に「そうだ!地方に旅行する手があった!」と思っていただけるようなプランです。全国の弊社クライアントにも同様のプランを造成いただき、「地方でも楽しめる」とPRしようと考えています。